無料コンパイラであるgfortranでのコンパイル方法について簡単に紹介します。
コンパイルまでの手順
gfortranでコンパイルを行うには大きく次の流れに従います。
- プログラムの作成
- コンパイルの実施
プログラムの作成
まずはテキストエディタでプログラムを作成します。
Fortranプログラムは固定形式と自由形式の2種類があります。作成したプログラムを保存する際に、固定形式の場合は .fや .forなどで保存します。自由形式の場合は .f90や.f95などで保存します。
参考までにgfortranでにおけるファイルの拡張子は以下のようになっています。
固定形式の拡張子
.f、.for 、.fpp、.ftn、.F、.FOR、.FPP、.FTN
自由形式の拡張子
.f90、.f95、.f03、.f08、.F90、.F95、.F03、.F08
固定形式はFortran77で採用されていた形式で、一行当たりの文字数の制限や書き出し位置が7桁目以降など制約がありました。
一方で、Fortran90以降では自由形式となりこのような制約がなくなり非常に扱いやすくなっています。これ以外にもDo文の繰り返し範囲の書き方が変更されていたり配列単位での演算が可能となっているなどの変更があります。
新たにFortranプログラムを作成する場合はあえて制約の多い固定形式で作成することはないと思いますが、固定形式で書かれたプログラムを修正などしてコンパイルする際には拡張子に気を付けてください。
Fortranを勉強するに当たり、お勧めの参考書を紹介します。
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コンパイルの方法
コンパイルは、コマンドプロンプトでgfortran ファイル名(拡張子含む)で行います。
この時の個人的なポイントとしては、カレントディレクトリをソースファイルのところまで移動してから実行することです。こうすることでソースファイルと同じ場所に実行ファイルが出力されます。
ファイル名を絶対パスで指定してもコンパイル可能ですが、その場合はカレントディレクトリに実行ファイルが作成されるのでソースファイルと別の場所にファイルが作成されてしまう場合があります。
2通りのコンパイルの仕方を紹介します。
出力ファイル名を指定しない
gfortran ファイル名(拡張子含む)
上記の場合は出力ファイルはa.exeとなります。
出力ファイル名を指定する
gfortran ファイル名(拡張子含む) -o 出力ファイル名
出力ファイル名で指定した名前でファイルが出力されます。出力ファイル名に.exeを付けなくてもコンパイルできるようです。
gfortranマニュアル
下記サイトのGNU Fortran Manualを参照してください。
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