【Fortran導入③】Fortranプログラムの書き方

Fortran

自由形式におけるプログラム作成の基本を簡単に紹介します。参考にして下さい。

プログラムの基本的な形

自由形式でのFortranプログラムは次のような形で記述します。

PROGRAM プログラムの名前
IMPLICIT NONE
変数・配列の宣言
処理

STOP
END PROGRAM プログラムの名前

①プログラムの名称を書く

Fortranのプログラムは先頭行にPROGRAM プログラム名を書き、最終行に END PROGRAM プログラム名を書きます。

先頭行のPROGRAM文を省略することも可能ですが、何のプログラムであるかわかりにくくなるので省略せずに書くのが無難です。

②暗黙のルールを打ち消す

Fortranには、変数の頭文字がi,j,k,l,m,nで始まる場合は整数型、それ以外の文字で始まる場合は、実数型となるルールがありますがIMPLICIT NONEを宣言することによってこのルールを無効にすることができます。

このルールが有効になったままだと、変数の取り扱いが煩雑になるのでIMPLICIT NONEを宣言して無効化しておきましょう。

③STOP文で処理を止める

END PROGRAMの前にSTOP文を記述し、処理を停止させます。

PROGRAM文やIMPLICIT NONEの宣言、STOP文を省略してプログラムを作成することも可能ですが、プログラムの見易さやエラー回避のためには上記の基本を押さえて作成することをお勧めします。

プログラムを記述するうえでのポイント

自由形式でプログラムを作成するうえでの注意点は次の通りです。

  • 小文字と大文字の区別はない
  • 文は行の先頭から記述可能
  • 一行当たりの文字数は132文字
  • コメントは「!」より右側に書く。

文は先頭から記述することが可能ですが、字下げを利用して見やすくなるようにします。

コメントは、「!」の右側に書きます。コメントの有効範囲は文末までです。

またプログラム作成のポイントとして、主プログラムはなるべく簡単なもの(全体の流れがわかる程度)にし、計算・処理はサブルーチンを呼び出して実行するのが理想です。

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