【VBA】文字列を全角・半角に変換する

文字列を全角から半角、半角から全角に変換する方法です。

VBAでは、StrConv関数を用いて文字列の変換を行うことができます。

StrConv関数の概要
文字列をStrConv関数で全角⇔半角変換する
1. サンプルコード
まとめ

StrConv関数の概要

StrConv関数の書式です。

《書式》
StrConv（変換する文字列,変換の種類）

引数である変換の種類については次の通りです。

定数	値	説明
vbUpperCase	1	大文字に変換。
vbLowerCase	2	小文字に変換。
vbProperCase	3	各単語の先頭を大文字に変換。
vbWide	4	半角を全角に変換。
vbNarrow	8	全角を半角に変換。
vbKatakana	16	ひらがなをカタカナに変換。
vbHiragana	32	カタカナをひらがなに変換。
vbUnicode	64	Unicodeに変換。
vbFromUnicode	128	Unicode からシステムの既定のコードページに変換。

なお、変換の種類は組み合わせることが可能なものもあります。

定数名で指定する場合は、”+”でつなげて指定します。

例；vbUpperCase+vbWide

値で指定する場合は、合計値を指定します。

例；vbUpperCase（1）とvbWide（4）を組み合わせる場合は、5となります。

ただしvbUpperCaseとvbLowerCase、vbWideとvbNarrowのように同時に指定することができない組み合わせもあります。

文字列をStrConv関数で全角⇔半角変換する

前述の通りVBAで文字列の全角・半角変換を行うには、StrConv関数を利用します。その際に、引数で目的の定数（値）を指定することで変換できます。

StrConv関数で変換を全角・半角への変換を行うための定数は次の通りです。

半角→全角：vbWide
全角→半角：vbNarrow

サンプルコード

全角文字を入力すると半角文字に変換するサンプルコードです。

Sub Sample()

    Dim inWrd As String
    Dim outWrd As String

    inWrd = InputBox("文字列を入力", "文字列変換")
    If inWrd = "" Then
     MsgBox ("文字列が入力されませんでした。")
     GoTo edsub
    End If
    
    outWrd = StrConv(inWrd, vbNarrow)
    MsgBox ("変換前：" & inWrd & vbCrLf & "変換後：" & outWrd)
edsub:
End Sub

12行目のStrConv関数の引数をvbNarrowからvbWideに書き換えると半角→全角への変換となります。

なお入力された文字列について、半角・全角のチェックは上記サンプルには実装されていません。